国内MBA比較(事業構想大学院大学編)

MBAではありませんが、隣接領域ということで事業構想大学院大学を取り上げます。原宿・表参道のちょっと奥まったところにあり、2012年に開学しました。得られる学位は事業構想修士(MPD)で、MPDはMaster of Project Designの略とのこと。最終成果物は修士論文ではなく、実務につながる「事業構想計画書」としています。

開講科目状況

科目グループ 事業構想
戦略
マーケティング
会計
組織
財務
人材人事
金融
国際経営
オペレーションズマネジメント
企業倫理・哲学  
証券  
経済学  
アントルプレナー
ビジネスエコノミクス
技術経営
統計  
ベンチャー  
経営科学  
ブランド
ロジスティクス  
イノベーション
法務
英語  
知的財産
情報システム
ロジカルシンキング&ライティング
ネゴシエーション
経営史  
税務  
意思決定  
プロジェクトマネジメント
CRM
サービス・マネジメント  

出典:授業科目一覧(カリキュラム)

上記の表の項目は、MBA課程で提供される科目の有無によって特色を検討する目的として作成しておりますので、今回のようなMBA課程以外の場合は参考程度に見てください。事業構想大学院大学はこの表の項目に当てはまらない、事業構想企画演習、社会動向と事業構想、クリエイティブ発想法、実践アイデア発想演習、構想計画策定演習、業を目指す事業構想、地方創生と事業構想などの科目が多数開講されています。

専任教員一人当たりの学生数

専任教員一人当たりの学生数は5.4人です。

初年度納入金

1,700,000円

倍率

残念ながら見つかりませんでした。

まとめ

社会を変革する力を生み出すことを目的とした社会人向け大学院です。スローガンは「答えのない問題に構想を」。新規事業担当者、事業継承者、地域活性を担う人、起業する人などをターゲットとしています。カリキュラムは、ビジネス全般ではなく事業構想に特化しています。ちなみにこの大学院と同じ法人が設置した「社会情報大学院大学」という学校もあります。

文科省主導で始まった法科大学院と会計大学院は、募集停止が続出しています。同じ大学院でも、この事業構想大学院大学のように新たに誕生する大学院があります。前者と後者の違いは、前者が需要を無視して官主導で市場を広げようとしたのに対し、後者は市場を細分化し、ターゲットを絞り、ポジショニングを明確に打ち出して需要のある領域で生まれていることです。おそらくですが、今後はこういった専門特化型の社会人向け大学院大学が増えてゆくと思います。