最近目に入ったビジネススクール紹介記事

このブログの主旨は、できるだけ客観的な指標で各ビジネススクールを比較することにより、将来MBA過程に入学したい方にその選定材料を提供することを目的としています。しかし筆者も人間であるため、ハーバート・サイモンが提唱した限定合理性のように人間の認知能力を超えた意思決定、もしくは意思決定の支援は行えません。また、ケネス・アローが明らかにしたように、複数の情報源から集合的意思決定を導く完全なルールは存在しません。

一方、科学的な意思決定を行う手法としてAHP、DEA、多基準意思決定などがありますが、全ての代替案を列挙するのは極めて難しく、また選択基準の重みづけも一定ではありません。その初期条件がほんのわずかでも異なると、時間経過に従って結果が激しく変わることは「バタフライ効果」として知られています。

で、なにを申し上げたいかと申しますと、客観的な最善な答えを導く理論など(今は)この世に存在せず、むしろ主観、フィーリング、経験、勘、度胸、噂、評判、納得感、偏見みたいなものも判断基準に入れてもいいのでは?ということです。

その一環として、最近話題のビジネススクールに関する情報を列挙してみます。今回は東洋経済ONLINEなどから直近の記事を上げてみます。

記事の紹介

  1. 日本企業で問題化する「なんちゃってMBA」(東洋経済ONLINE、2016年11月16日)
    早稲田ビジネススクールで10年間教授をしていた遠藤さんの記事です。
  2. 結論を言おう、日本人にMBAはいらない(角川新書)
    同じく遠藤さんが2016/11/10に出版した本です。Amazonのカスタマーレビューを見ると、星5つが3、星4つが3、星3つが1、星2つが3、星1つが5と票が割れています。星の数が低いレビューを見ると、筆者の早稲田の内情に対する愚痴を書いた暴露本とのことですが、私はまだ読んでいません。
  3. MBAとファイナンス知の拠点、丸の内サテライトキャンパス誕生!(東洋経済ONLINE、2016月11月15日)
    首都大学東京大学院ビジネススクールの紹介です。「徹底した少人数教育で、お手軽なノウハウではなく、本当の意味でビジネスリーダーに求められる幅広い視野、創造的・戦略的な判断力、高い倫理観を持つ人材を養成します」とのことです。
  4. ビジネスリーダーが“KBS”を選ぶ理由(東洋経済ONLINE)
    慶應義塾大学ビジネススクールの紹介です。「次世代の社会が抱える問題解決に取り組む人材に集まってほしい」とのことです。
  5. 名古屋商科大学、世界ビジネススクールMBAランキングでアジア1位に3年連続ランクイン(BizZine、2016年01月07日)
    「世界ビジネススクールMBAランキング「Eduniversal Best Masters Ranking 2015-2016」において高い評価を受けた」とのことです。

定期的こういった情報を上げていこうと思います。